お口の中の歯と歯茎そして舌をきれいに保つのは簡単ではない
戦略1:カビや細菌の繁殖可能環境を潰していく
戦略2:歯や骨の栄養を補給
・ ミネラル代謝の正常化
(ミネラルバランスの矯正、栄養改善、余分な鉄分の排除など)
・ pH をアルカリに
(長期ではニュートラルにすると全因死亡率が下がる)
・ ORPをマイナス100mv近辺へ
・ サプリと歯磨きで歯垢を除去
1.食事&サプリ
便の状態や歯に付く歯垢の状態を見ながら少量ずつ調整していきます。
1.1 ミネラルバランスの矯正
便が硬くなりすぎるようならIP6(キレート剤)を減らし、
マルチミネラルやアマニ油、アルギニンを追加します。
便が柔らかくなりすぎるようならビタミンD3またはIP6(キレート剤)を増やし、
マルチミネラルやアマニ油(ω3)を減らします。
そして、グリシンやグレープシードオイル(ω6)を増やします。
歯垢が付きやすくなってきたらマルチミネラルを減らしIP6(キレート剤)を少し増やします。
また、pHをアルカリ側にする。ビタミンK2(納豆)摂取不足なら長期で補給。
pHは尿検査の値を参考にするといいかもしれません
尿のpHが 6.5以下は酸に偏りすぎです。
pHを上げるにはアルカリイオン水、炭酸塩、重曹(炭酸水素カリウム)、AAKGあるいはアルギニンの摂取量を少し増やします。
いずれも、ウガイや経口摂取で行います
1.2 栄養改善
ビタミンD3
ミネラル類を腸から吸収するのに必要。2000 iu - 4000 iu
ビタミンK1/K2
K2依存たんぱく質でカルシウムの体内代謝を正常化させる 。
口内の歯垢歯石もこのたんぱく質がカルシウムを盗っていってくれます。
歯周病の病巣部はビタミンK濃度が低いそうです。
欠乏時には 2mg/日ほど半年くらい補給しましょう。
補充されてからは 通常量でいいと思います。
マグネシウム
歯垢が多いならマグネシウムを増やす。
MSM
これを摂ってから、3ヶ月以内で歯医者が驚いた。凄く良くなったらしい。
ただし、マグネシウムあるいはマルチミネラルも同時に補給すること
MSMは水に溶かしてウガイだけでもよい(摂取量が減る)
窒素
硝酸とアルギニンのこと。
硝酸(nitrate)は体の中で一酸化窒素(NO)に変換されて殺菌作用を発揮します。
硝酸は野菜や野菜ジュースに多く含まれます。
また、一酸化窒素はアルギニンからも体の中で作られます(こっちが主)
あなたは、野菜不足だったりタンパク質不足だったりしませんか?
歯周病は動脈硬化と関係が深い。一酸化窒素はしなやかな血管づくりにも重要
ただし、アルギニンが多くなりすぎるとウィルスが活動を始めることがありますので
そのときは、リジンで調整してください。
リジン
歯茎の問題はリジンが効くことがある
歯茎はコラーゲンでできている
あるいは、リジン:アルギニン比率を改善することで改善することがある
pH
pHの調整にはアルカリ化食品を参考に長期では肉などと合わせて
ニュートラル( Σ PRAL=0 )にすることが目標です。
マルチミネラル
マルチミネラルとは Ca, Mg その他微量ミネラルがどれも100%近く配合されているサプリメントを指します。製品により若干多かったり少なかったりしますが、Ca,Mgは十分に量があるものにしてください。亜鉛(Zn)と銅(Cu)は拮抗するのでバランスがいいマルチミネラルを選ぶこと。
ストロンチウム
アメリカでサプリメントとして販売されています。
脱石灰化を抑制するらしい
ヒスチジン /カルノシン
2価のミネラルの代謝と関係しているらしい。
1.3 鉄の除去
使うのは鉄キレート用サプリ
強目なのは IP6(フィチン酸)、クルクミン、
弱目なのは ルチン、Pine Bark など
通常量で十分だと思います。
私は鉄が多いと喉に来るのですぐわかります。
1.4 体のpHのアルカリ化
使うのは、重曹、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、炭酸塩(carbonate)などです。
タンパク質摂取による酸性負荷の軽減。
口内環境の酸性化の防止。
タンパク質は代謝により酸(H+)を増やします。
ソース:Reducing the Dietary Acid Load: How a More Alkaline Diet Benefits Patients With Chronic Kidney Disease
逆に、クエン酸アニオンは酸を盗ってくれます。野菜や果物が体に良い理由のひとつ。
また、体のpHは炭酸水素イオンによる緩衝作用(化学平衡)で保たれてますのでこれを利用し重曹や炭酸塩で調整します。
1.5 ORP値の調整
カビや細菌はプラスのORP値が好きなようです。
ヒトの体内はマイナス100mv近辺らしいので、ミネラルや抗酸化サプリで調整します
ミネラルは、マルチミネラルでよいでしょう。
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、多すぎない量のセレニウムが入っていること
抗酸化サプリとしては
ナイアシンアミド
NAC
リポ酸
ビタミンC
ビタミンE
CoQ10
アスタキサンチン
ビタミンB2 (グルタチオン還元用)
すべてを使います
2.歯磨き
歯磨きは、以下の用具を順番に使っていきます。
2.1 歯ブラシ
多くの人が使っている歯ブラシ。
ブラシだけで口腔衛生を維持できるようになると、歯磨き粉は不要になります。
2.2 歯間フロス
歯と歯の間に比較的容易に入れられるのが歯間フロスだと思います。
こんなので効果があるのか? と思われるんじゃないかと思います。
私も人生のほとんどをそう思って生きてきました。
でも、口腔内の衛生を維持する上で意外と重要。
MSMでウガイすると汚れが落ちてるのがわかります。
2.3 歯間ブラシ
自分ではじめて歯間ブラシを歯と歯の間に入れるのは簡単じゃないと思います。
変に歯茎を傷つけても困るので書きません。
2.4 タフトブラシ
一つ一つの歯と歯の間を磨いていきます。奥歯もよく磨ける。
タフトで磨き終わったら、すべての歯がツルツルになってないといけません。
2.5 フッ素入り歯磨き粉
歯磨き粉を使うのは、フッ素添加目的のときくらい。
3.ウガイ用溶液
ただの水より、うがい薬よりも効くウガイ用溶液
短期間で以下のようになるわけではありません
3ヶ月6ヶ月かけて徐々にゆっくりと、体が追いつける範囲内でやります
くれぐれも短期に効果を得ようと濃度を濃くしたりしないでください。
副作用だけが出るかもしれません
3.1 MSM
メチルスルフォニルメタンを数グラムコップに入れて水に溶かす。
歯磨きの汚れが落ちやすくなる
口腔内の鉄を盗ってくれてる模様
値段がやや高いのが難点。
摂取時は、マルチミネラルと併用が望ましい
3.2 IP6 (カルシウム・マグネシウム塩)
IP6の1カプセルを開け中身をコップに入れて水に溶かす。(1%水溶液)
サプリのIP6にはCaやMgが最初からキレートされていますので、
歯からミネラルが奪われてしまうということはないのではないかと思います。
歯垢が付きにくくなる
歯がツルツルになってきたら、IP6水溶液の濃度を更に下げる
3.3 重曹
ほぼ飽和するまで溶かした濃い重曹水で歯磨きとウガイをする
弱アルカリ性。 体のアルカリ化で悪玉細菌も減る
歯垢歯石も落ちやすくなる
3.4 ケイ素
ケイ素はシリカ(Silica)やケイ酸(Silicate)を指す。
歯茎の維持にマウスで少し有効らしい。市販の歯磨き粉にも入ってる。
これは飲みすぎると腎臓結石などにつながるのでウガイだけにすること。
また量や濃度も十分薄くて良い。摂取は1日45mgを超えないようにする。
ケイ素を摂るとマグネシウムや銅などのミネラルが不足しやすくなるので
十分量のマグネシウムおよびマルチミネラルも同時に補給すること
軟骨はマグネシウムや銅が必要なので、軟骨関連に問題がある人は使用を勧めない
3.5 IP6 +重曹
3.6 IP6 + 食塩(NaCl)
IP6 1%未満食塩 2-3%
4.歯垢、歯石予防
4.0 歯垢歯石の除去これまでの実験から歯垢歯石が歯に付くのは
体のpHが酸性に傾いているときであるのがわかってきました。
歯磨きしても歯垢歯石が歯に残ってしまって、舌でさわるとザラザラしたままのことがあります。このような場合は重曹や炭酸水素カリウムを摂取して体内のpHを調整し、さらにアルギニンを摂ります。体内のpHが再調整されるまでには若干時間がかかるので、30分くらいしてから再度歯を磨くと歯垢歯石が落ちて歯がツルツルになります。
4.1ビタミンK
ビタミンK依存タンパク質がカルシウムをキレートします。
これだけで過剰なカルシウムを除去できるのが理想ですが、
以下のキレート剤での除去による補助が必要かもしれません
4.2 フィチン酸CaMg塩
効果については論文でも報告があります。
私自身もその素晴らしい効果を堪能してます。
鉄を盗り、歯垢歯石を分解除去してくれます。
歯磨きでもザラザラの歯垢が比較的容易に落ちるようになります。
ウガイしてもいいし、サプリで飲んでもいい。
通常量の 400mg - 1600mg で十分です。
大昔に行われたフィチン酸の風評被害実験のように
ありえないほど大量に摂取しない限りは副作用より効用のほうが勝っているようです。
心配ならマルチミネラルも同時に補給してください
4.3 炭酸水素塩または炭酸塩
重曹や炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム など
体のpH調整用
ほぼ飽和するまで溶かした濃い重曹水で歯磨きとウガイをする歯周病の歯間の鋭い痛みの頻度とも関係していることに気がつきました。
変な細菌が水素イオン(H+)をたくさん出しているのかもしれません。
水素イオン:H+を重曹や炭酸水素カリウムで除去しつつ、
長期でアルカリ性食品を摂るのがよさそうです。
4.4 AAKG
AAKGとは、Arginine α-ketoglutariate すなわち α-ケトグルタル酸アルギニンのことです。
通常のアルギニンまたは尿素回路のアミノ酸でも良いとは思いますが味が悪くて使うのが難しいと思います。
カプセルで飲む方法もありますが、比較的短時間で効果が切れてしまうのが難点
また塩酸塩だと体の酸性化につながる水素イオン(H+)を取り込むことになってしまいます。
併用するとコスト低下できてよいかもしれません
AAKGは味やニオイがほとんどなくそのような問題はありません。
ケトグルタル酸は抗酸化作用もあります。
難点は高価なことです。ウガイしたらそのまま飲み込みますw 高いですから。
このAAKG、フィチン酸といっしょに使うことで
歯垢が歯に付くのを妨げるだけでなく、
時間はかかりますが歯石まで溶かして取り除いてくれます。
歯垢が付かず歯がツルツルなままになります
5.舌苔
5.1 重曹
風呂場の掃除でカビをアルカリ剤でとるのと同じ。
ほぼ飽和するまで溶かした濃い重曹水で歯磨きとウガイをする
体が酸性化してる可能性あり、酸を取り除く。
弱アルカリの唾液で雑菌繁殖を対処できてないということ。
アルカリ食品で体をアルカリ側に戻したほうがいいかもしれない。
重曹は1g程度までは水に溶かして飲んでも大丈夫。
5.2 MSM
重曹でもダメならMSMで補助。
気長にブラッシングやウガイで口内のゴミを除去しましょう。
5.3 アルカリイオン水
スーパーで売ってるやつですね。
アルカリ側に戻すのに半年くらいかかるらしいです。
うがいします。
とても怖いアシドーシスはなんとしても回避しないといけません。
論文によれば、救急の現場では体のアルカリ性と直結する炭酸水素イオンの量は死亡率と直結してるそうです
再石灰化
・ビタミンD3・ビタミンK2
・ストロンチウム
・マグネシウム
・カルシウム
https://draxe.com/supplements-to-help-remineralize-teeth/
参考サイト
・カビ対策マニュアル 基礎編 (文部科学省)
※ケルセチンは発がん性が認められるので削除
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